ドキュメンタリー

私はマリアカラス(映画)結末までのネタバレや評価感想は?あらすじや予告映像・劇中歌や俳優キャストも

オペラ史上に凛然と輝き続ける芸術家マリア・カラスの人生を綴ったドキュメンタリー映画についてネタバレや評価感想をご紹介します。

またあらすじや概要、劇中歌、俳優キャスト、監督スタッフについても調べてみました。

「私はマリア・カラス」のあらすじ・概要

むき出しの魂で歌い、愛した世紀の歌姫マリア・カラス。没後40年、未完の自叙伝や封印された手紙、映像・音源の数々が紐解かれる――。

マリア・カラス本人の「歌」と「言葉」だけで綴られる“真実の告白”。

そこには、プロフェッショナルとしての信念と、ひとりの女性としての幸せに揺れる姿があった。

出典:filmarks.com

マリア・カラスといえばオペラに精通してない人でも一度は聞いたことがある名前です。技術しかり、その役への表現力も異彩を放っており、その歌声は20世紀最高のソプラノ歌手とまで言われました

1940~70年代に活躍し、没後40年経って発見された彼女の未完の自叙伝を基に、オペラをテーマにした短編を手がけてきたトム・ヴォルフ監督が封印されてきたプライベートな手紙や秘蔵映像、音源を集め、映画化しました。






「私はマリア・カラス」のキャスト・スタッフ

本人役:マリア・カラス
本人役:グレース・ケリー
本人役:イヴ・サン=ローラン
本人役:アリストテレス・オナシス
本人役:ジャクリーン:ケネディ
本人役:カトリーヌ・ドヌーブ
朗読:ファニー・アルダン

錚々たるメンバーです。その他にもエリザベス・テイラー、ブリジット・バルドー、イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルやイギリスの国王エドワード8世、エリザベス女王など政治界の重鎮達も出演しています。

カラスの舞台にはいつでも著名人で溢れていました

監督:トム・ボルフ
製作:トム・ボルフ
製作:エマニュエル・ルペール
製作:ガエル・レブラン
製作:エマニュエル・シャン

監督のトム・ヴォルフはジャーナリスト兼映画監督。本作が初の長編映画監督作品。手がけてきたのは、ファッション広告、国際的組織や企業のPR映像のようなものから、オペラをテーマとする短編映画など多岐にわたる。初めはカラスの熱心なファンでも何でも無かったという監督。

カラスの歌う「ランメルムーアのルチア」の狂乱の場面を聴き、感銘を受け、そこからもっと詳しく知りたいと思い、真実のカラスを追求するこの映画のプロジェクトを始める事になりました。

劇中の50%以上が初公開です。それもそのはず、監督の3年間にわたり世界中を旅しカラスと親しかった人達を訪ね、未公開の8ミリ16ミリの私的な映像を借り、関係者が所有していた資料や、熱狂的ファンの所有していた無許可の映像を入手。

劇中で使用されている言葉は全てマリア・カラス自身がインタビューで話したものまたカラスが書き溜めた400通にも及ぶ手紙や入手した未完の自叙伝などで記していたものです。

以前カラスの映画はいくつか作られていますが、本作が初のカラー作品です。昔の写真を元にカラー化に成功。またカラスの近親者や仕事相手にも会いに行き、60時間以上のインタビューを実施しました。

徹底した追求ぶりはさすが以前の仕事の広告やPR映像、またジャーナリストという側面など、今まで培ってきた経験が本作で見事結晶したようです。他の監督であれば出来無かった真のドキュメンタリー映画と言えるでしょう。






「私はマリア・カラス」予告映像・劇中歌

下の映像は劇中でも使用されている監督が特に絶賛するノルマの「清らかな女神よ」を歌うカラスです。難曲で、古今東西のソプラノ歌手が挑戦しているという名曲です。訴えかけてくるような本曲はまさに演技派カラスの得意とするところです

「私はマリア・カラス」のネタバレストーリー

20世紀最高のソプラノと賞され、魂の歌で世界が愛した世紀の歌姫マリア・カラス。その没後40年、1977年の突然の逝去により未完となってしまった自叙伝や愛する人や友人にあてた封印された手紙、映像・音源の数々が紐解かれる。マリア・カラス本人の「歌」と「言葉」だけで綴られる。

そこには、プロフェッショナルとしての信念と、ひとりの女性としての恋や幸せに揺れる歌姫の真実の姿があった。監督トム・ヴォルフは3年間かけて世界を回り、マリア・カラスの友人たちを探し出していった。彼ら保管していた誰も見たことのない数多くの資料集めた。

トム・ヴォルフが自叙伝と集めた400通を超える手紙を読み終えた時に、彼はマリア・カラスの本当の姿をみつけ、それがが映画の最も重要な部分になることを確信していった。

またその過程でトム・ヴォルフは、観客によって撮影されたコンサートやオペラの映像をはじめ、幸運にも、これまで聴いたことのない数々の録音にを見つけることができた。そしてトム・ヴォルフは映画の中で他の人の言葉は入れずマリア・カラスの言葉だけでこの映画をつないでいくことを決めた。

自叙伝で語られる言葉や手紙の朗読は映画「永遠のマリア・カラス」(2002年フランコ・ゼフィレッリ監督作品でカラスを演じたフランスを代表するファニー・アルダンが担当。

インタビューやニュース映像を駆使してドキュメンタリーとして綴られるマリア・カラスの姿は一人の女性としてとても興味深い、そして圧巻はやはりその歌う映像、実際の歌の貴重な映像が素晴らしい。蝶々夫人より「なんて美しい空!」、ジャンニ・スキッキより「私のお父さん」など名曲のをマリア・カラスが歌います。






「私はマリア・カラス」の感想評価

ペン丸
ペン丸
5段階評価:★★★☆☆

蝶々夫人より「なんて美しい空!」、ジャンニ・スキッキより「私のお父さん」椿姫より「さようなら、過ぎ去った日々よ」など名曲を絶頂期のマリア・カラスが歌う貴重な映像は必見。高音質で復元された音声を最近の整備された映画館のスピーカーシステムで聞けると、それだけでも十分お金を払って見る価値のある映画です。

トム・ヴォルフ監督がこだわり、敢えて他の人の言葉は入れずマリア・カラスの言葉だけでこの映画をつないでいくこととした演出は、マリア・カラスの揺れる心や、生きていく彼女なりの苦悩がクローズアップされる効果があったかと思う。しかし全体を通すとやや単調なトーンになり、人によっては飽きてきて眠くなる演出であったかもしれない。

なぜかなかなか順調にいかない彼女のプロフェッショナルとしての仕事と、恋と幸せに揺れる女性としての生きざまも、彼女の言葉だけではなぜそうなってしまうのかを考える要素が不足しているので、観客も納得しながら見ることができないので退屈になる人はなるであろう。

そういったことで退屈だという感想を持つ人も多いと思われる。しかしながらマリア・カラスの存在自体が傑作なのであって、彼女が舞台で歌う姿があればそれだけで傑作映画なのだ。

「私はマリア・カラス」まとめ

ステージママだった母親との確執、初めの夫との荒んでゆく夫婦生活。石油王オナシスジャクリーンへの心変わりによる裏切り行為。マリア・カラスがもし非凡であれば、全く違った人生になっていました。

カラス自身は本当は最初の夫、オナシス双方の子供を欲しがっていました。しかしカラスが求める普通の生活を送ることは周りも許すことが無かったのでしょう。

決して与えられることのない満たされぬ愛情、隙間、欠陥、それこそがカラスを奮い立たせる原点であったとすればやはり芸術家というのは非常に皮肉で矛盾した存在なのです。

ステージから降りたただの1人の女性としてのカラスを追った本作は、カラスを全く知らない人でも十分に楽しめる内容です。

この映画の感想

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